江戸時代は徳川御三家水戸藩池野辺村として存在し、近年は二度の市町村合併を経て笠間市池野辺となっております。
笠間市は茨城県の中央部に位置し、山に囲まれた盆地になっています。 そのため夏暑く、冬寒く関東の小京都とも呼ばれています。そんな気候風土のもと、人も植物もたくましく生きています。
笠間の街は城下町の情緒が残っており、中心には日本三大稲荷のひとつ”笠間稲荷”があり、造り酒屋や美術館など多様な文化を肌で感じられます。そんな文化をさらに色鮮やかにしているのが、笠間焼きという陶器です。数多くの焼き物やさんや窯元が軒を連ね、独自の進化をしつつ伝統を守っています。年に2回春と秋に笠間市の芸術の森公園において大規模な焼き物市が行われます。日ごろあまり目にすることのできない職人さん達の情熱と唯一無二の作品が放つ個性が熱気となって会場を包み圧巻です。
一方、郊外にでるとそこは里山風景画広がり、笠間を取り囲む山々がたくさんの雨水を取り込み豊かな森を育てその恩恵を受け生き物が生息しています。豊かな森から染み出した雨水は豊富な栄養を蓄え小川となって隅々まで田畑を潤していきます。清らかな小川の流れる池野辺には今でもたくさんのホタルが生息しています。梅雨の夜に薄霧に漂う無数のホタルは幻想的です。また、初夏の頃は一面水の張った水田の上を天高くまう鳥がいます。鷹科のサシバという鳥で、羽を広げると1mにもなる大柄な鳥は水田などでカエルやトカゲを捕まえて食べています。餌場が豊かでないと生きられないサシバは全国的に希少な鳥になっているようです。
先人から脈々と受け継がれる豊かな知恵は歴史と文化、芸術が花開き、自然との共生を可能なものとしてきました。私達池野辺家族農園は、家族・友人・知人・先人全ての豊かな知恵と共に池野辺に暮らす農家族です。